チャベス罷免国民投票
出典: Suzutayu's「べネズエラの政治」
ウゴ・チャベス大統領の即時辞任を要求して実施されたゼネストは2003年2月に敗北に終わった。しかしながらチャベス政府の人気は底に落ちたままだった。反政府派は、憲法にもとづく国民投票によって大統領を罷免しようと、必要な署名を集めた。チャベス派が多数を握る全国選挙委員会は、術策によって国民投票の実施の引き延ばしをはかり、2003年8月の一年後に投票日を設定した。
この間、2003年末からチャベス政府の人気は急回復し、四割や五割に達した。一つの理由は、この頃ベネズエラ経済が急回復したことがある。ゼネストの傷が大きかったため、回復の幅も大きかった。ベネズエラの景気が良くなったわけではないが、チャベスに任せていれば経済が破滅するという反対派の叫びが説得力を減らした観はある。もう一つは、石油価格の高騰である。政府はスト参加者を大量解雇して公社を自派で固め、増加した石油収入を「公社の協力」という形で医療・教育プログラムに回した。与党の政治資金は、目に見えて潤沢になった。その一方で、政府は反対派の政治家、活動家、軍人を次々に告訴し、逮捕したが、そのことは不人気につながらなかった。
2004年8月15日に、国民投票が実施された。国民投票では、新たに導入した機械投票がうまくいかず、史上に例を見ない長時間の行列が生まれた。選挙委員会の発表によれば、59%が大統領罷免に「いいえ」を選択した。こうしてチャベスは2007年まで在任することになった。貧しい人々に対する積極支援の政策が多数の支持を集めたと言うことができるだろう。しかしこれはまた、政権の権力濫用に人々が承認を与えたということでもある。
○司法闘争
投票結果
「合法な民主的選挙によって市民ウゴ・ラファエル・チャベス・フリアスに与えられた、現任期のベネズエラ・ボリバル共和国大統領としての人民委任を無効にすることに、あなたは賛成しますか」
| いいえ | 580万0629 | 59.1% |
| はい | 398万9008 | 40.6% |
| 無効 | 2万5994 | 0.2% |
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